セイコーエプソングループの三洋エプソンイメージングデバイス株式会社(社長:有賀修二、東京本社:東京都港区浜松町2−4−1、以下 三洋エプソン)は、NTSC(*1)比100%を超える広い色再現域技術「Photo Fine Chromarich」(フォトファイン・クロマリッチ)を搭載した高精細液晶ディスプレイ3モデル(2.2インチ、2.8インチ、4.5インチ)を開発、2006年初頭より順次量産を開始いたします。
放送のデジタル化による通信と放送の融合やネットワーク社会におけるケーブルとモバイルのシームレスな融合により多様なモバイル機器の開発への期待とこれまで以上の利便性の向上、豊かなコンテンツ、サービスの広がりが期待されています。特に、モバイル機器に搭載される中・小型液晶ディスプレイには、高精細化・広色域化や広視野角化・高速応答・軽量コンパクト・超低消費電力化などが求められてきています。中でも、デジタルカメラ(DSC)やカメラ機能付携帯電話の普及拡大と機能の向上に伴い、より“美しい表示”に対する要求が強くなってきています。
こうした状況に対応するため、液晶ディスプレイの高精細化、広色域化が重要な要素となりますが、三洋エプソンでは、セイコーエプソングループとして中長期基本構想SE07「Digital Image Innovation」におけるi3戦略(ディスプレイ)実現の中核会社として、「いつでも、どこでも、美しいディスプレイを、より使いやすいカタチで提供する(HCL−S戦略)」ことを基本コンセプトに商品・技術開発を展開してきています。
このコンセプトに基づき開発した今回の広色域化技術「Photo Fine Chromarich」を搭載した高精細液晶ディスプレイは、RGBにC(シアン系)を追加した4色のカラーフィルタと白色バックライトとのマッチングを図り、高精細化・広色域化を実現しながら高開口率、低消費電力をも実現しました。この広色域化技術は、セイコーエプソンが写真高画質のインクジェットプリンタ開発で培ってきたECM(EPSON Color Modulation)のノウハウをさらに発展させ、三洋エプソンとして液晶ディスプレイ技術に応用させたものです。これにより、従来の中・小型液晶ディスプレイ(※市販の携帯電話の場合:NTSC比 約40%から72%で平均約50%)では実現できなかった、エメラルドグリーンやブルー系の微妙な色再現が可能となります。
たとえば携帯電話で見るネットショッピングの画像も、今まで以上に表現豊かに表示されるようになります。DSCでは、プリンタで写真を出力した色と近いイメージが液晶モニタで見られるようになるため、その場で印刷のイメージが確認できるようになります。
「Photo Fine Chromarich」搭載の高精細液晶ディスプレイは、従来の商品と互換性のある仕様(インタフェース、データ入力等)となっていますので、セットメーカーの商品企画・設計者は、特に意識することなく従来品と同様の設計・開発を行うことが可能です。また、ドライバICに色域拡大の演算アルゴリズムを軽量化して内蔵していますので、本体メモリの増加などは不要。入力データは従来のRGBデータをいただくだけですので、従来品から簡単に置き換えることが可能です。
今後さらに、高速シリアルインタフェース対応により、結線数の削減による実装結線幅の縮小化を実現、モバイル機器の機能向上および軽量・コンパクト化の実現に大きく貢献してまいります。
三洋エプソンでは、「Photo Fine Chromarich」搭載の高精細液晶ディスプレイ3モデル
(2.2インチ、2.8インチ、4.5インチ)を開発、携帯電話やDSC等の『写真高画質』を狙う高機能・上級機種向けとしてのみならず、新たなアプリケーション分野を開拓して行く予定です。
なお、本液晶ディスプレイは、10月19日より21日までパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「FPD International 2005」(主催:日経BP社)に出展・展示します。
三洋エプソンでは、HCL−S戦略をコンセプトとして、今後も「いつでも、どこでも、美しい高精細ディスプレイ」の開発に注力し、中・小型液晶ディスプレイのNo.1カンパニーを目指します。
「Photo Fine Chromarich」搭載液晶ディスプレイの主な仕様については、別紙を参照願います。
*1:NTSC(National Television System Committee、全米テレビジョン方式委員会)
地上波アナログカラーテレビ放送の方式を策定するアメリカの標準化委員会の名称。また、同委員会が1953年に策定した規格名称。色再現は、3原色原理に基づいていますので、加色法で用いる3原色はR,G,Bを基本としています。日本、米国、カナダ、中南米でのカラーTVの色再現は、このNTSC方式に基づいています。

フォトファインはエプソンが従来より展開している高精細ディスプレイ名称で、クロマは“色度”、リッチは広がった色域で“写真の美しさ”を再現する豊かな力を表しています。
以 上
「Photo Fine Chromarich」搭載液晶ディスプレイ開発仕様
| |
「Photo Fine Chromarich」搭載液晶ディスプレイ |
| 画面サイズ |
5.5cm/2.2インチ |
7.0cm/2.8インチ |
11.4cm/4.5インチ |
| 画素数 |
240×320QVGA |
480×640VGA |
640×480VGA |
| 種類 |
低温ポリシリコンTFT |
低温ポリシリコンTFT |
アモルファスシリコンTFT |
| NTSC比 |
108%以上 |
100%以上 |
108%以上 |
| 表示モード |
透過型 |
透過型 |
透過型 |
| 画素ピッチ |
約185ppi |
約290ppi |
約180ppi |
| 表示色 |
16,777,216 |
16,777,216 |
262,144 |
| その他 |
− |
高速シリアルインタフェース対応 |
− |
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